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白でも茶でもなく青!?青い卵を産む鶏の驚くべき仕組み

白でも茶でもなく青!?青い卵を産む鶏の驚くべき仕組み 雑学
この記事は、世界中の都市伝説級トリビアをわかりやすくまとめる情報キュレーションサイト「雑学大学」に投稿された、思わず話したくなる豆知識をご紹介します。

この記事のハイライト

  • 青い卵は「ビリベルジン」という色素が殻に沈着することで生まれる
  • 遺伝子 oocyan と、レトロウイルス由来のDNAが関与している
  • 南米チリ原産の「アローカナ」が代表的に青卵を産む品種
  • 青卵は栄養価は普通の卵と変わらないが、希少性と美しさで人気がある

なぜ青い卵が存在するのか?青い殻を生む科学的な秘密

青い卵|出典:食べチョク

スーパーに並ぶ卵といえば白や茶色。

しかし直売所や専門店で「青い卵」を見かけると、多くの人が「染めたの?」「本当に自然の色?」と驚きます。

実はこの青卵は、南米原産の特別な鶏・アローカナが産む自然の卵なのです。

色素「ビリベルジン」の働き

卵が青く見えるのは、ビリベルジン(biliverdin)という青緑色の色素が殻全体に浸透しているためです。

これは血液中のヘモグロビンが分解される過程で生じる物質で、人間のあざが青緑色に見えるのも同じ仕組み。

通常の卵では殻の外側にしか色素がつきませんが、アローカナでは殻の内側まで染まるため、割っても内側が青いのが特徴です。

遺伝子とレトロウイルスの関係

近年の研究によって、青卵は oocyan(オーシャン)遺伝子 と呼ばれる優性遺伝子によって決まることが分かっています。

さらに、この遺伝子の発現には レトロウイルス由来のDNA が関与しており、これが殻形成の段階でビリベルジンを沈着させる仕組みを強めているのです。

つまり、青卵は「自然界の遺伝子変化とウイルスの偶然の出会い」が生んだ産物といえます。

アローカナ:南米チリの“幸運の鶏”

青い卵を産む代表的な鶏が、アローカナ(Araucana)です。

チリの先住民マプチェ族が古くから飼育していたとされ、特徴的なのは「尾がない体型」と「耳の房毛」。

彼らにとって青卵は 幸運の象徴 とされ、特別な意味を持っていました。

20世紀にヨーロッパや北米へ持ち込まれると、その珍しさから世界的に人気となり、観賞用・愛玩用だけでなく、高級食材としても扱われるようになったのです。

栄養や味の違いはある?

青い卵|出典:食べチョク

「青い卵は栄養が豊富」というイメージを持つ人も多いですが、殻の色が栄養成分に影響することはありません

ただしアローカナは自然放牧や特別な餌で育てられることが多く、その結果、黄身が濃厚で栄養価が高い場合があります。

つまり、「青卵=高栄養」というより、育て方の影響が大きいといえます。

現代の青卵の楽しみ方

  • 高級スーパーや直売所での限定販売
  • ギフト用としての需要
  • イースターエッグのカラフルな装飾に最適
  • SNS映えする食材として人気

青い卵は、見た目のインパクトと希少性から、料理や贈答品として特別感を演出してくれます。

この記事のまとめ

青い卵は単なる珍しい色ではなく、遺伝子・色素・ウイルス・歴史が絡み合った奇跡の産物です。

南米チリで「幸運の卵」として大切にされてきたアローカナが、今も世界中で人々を魅了し続けています。

次に青い卵を見つけたら、その科学と歴史を思い出しながら、特別な食卓を楽しんでみてください。


この記事はFRONTIAのKayさんにより寄稿されました。
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