この記事は、世界中の都市伝説級トリビアをわかりやすくまとめる情報キュレーションサイト「雑学大学」に投稿された、思わず話したくなる豆知識をご紹介します。
この記事のハイライト
金魚は「数か月」で色が変わる魚

私たちがイメージする「赤く美しい金魚」は、生まれた瞬間からあの色をしているわけではありません。
実は金魚の稚魚は、最初はフナのように灰色や黒っぽい地味な色をしています。
そこから約2〜3か月ほどで徐々に色が変化し、赤やオレンジ、白といった鮮やかな体色が現れてきます。
特に金属光沢のある金魚では、銀→黒→黄色→オレンジ・赤といった段階的な色の推移が見られることもあります。
つまり、金魚の色変化は「数か月で現れる成長のサイン」なのです。
色が変わる主な理由

成長に伴う自然な変化
金魚の体には色素細胞があり、成長とともにそれらが活性化します。
幼魚期は天敵から目立たないように地味な色をしており、成長に応じて本来の鮮やかな色へと変化します。
光の影響
日光に含まれる紫外線は金魚の色素細胞に作用し、黒色素(メラニン)が増えることで体色が濃くなります。
屋内飼育や光不足の環境では色が薄くなる傾向があるのです。
餌による違い
餌の中に含まれるアスタキサンチンなどの色素は、金魚の色を鮮やかに保つ大切な栄養素です。
逆に栄養バランスが偏ると色が褪せたり、白っぽくなることがあります。
水温やストレス
水温が低下すると金魚の代謝が落ち、体色がくすんで見えることがあります。
冬の間に色が薄くなり、春になると再び鮮やかさを取り戻すケースはよく知られています。
また、過密飼育や水質の悪化といったストレスも色の変化に大きく影響します。

遺伝や品種の特性
金魚はフナの突然変異を基に人が改良を重ねた観賞魚です。
そのため同じ環境で育てても、赤くなる金魚、白っぽいままの金魚、斑模様が残る金魚など、個体差がはっきり出ます。
季節ごとの色の変化
金魚の色変化は「成長期の数か月」に限らず、季節によっても変化することがあります。
- 春〜夏:水温が上がり代謝が活発化。体色がより鮮やかに見えやすい
- 秋〜冬:水温が低下し、代謝が落ちて活動量が減少。体色がやや沈み、白っぽくなることもある
- 翌春:冬を越して再び代謝が上がると、色が戻り、より濃くなる場合もある
これは実際に金魚の飼育現場で多く報告されており、「冬眠のような休眠状態」と体色の変化が関連していると考えられています。
この記事のまとめ
金魚の色は、成長による自然な変化だけでなく、光・餌・水温・季節・ストレス・遺伝といった多くの要素に左右されています。
数か月でがらりと変わることもあれば、季節ごとに鮮やかさが増減することも。
金魚の色の変化は「病気ではなく自然なサイン」である場合も多く、観察することで健康状態や環境改善のヒントになります。
次に金魚を眺めるときは、その色の変化に注目してみると、新しい発見があるかもしれません。
この記事はFRONTIAのKayさんにより寄稿されました。
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